japan.linux.com | サン、Solaris 10の普及目的の開発支援で最大100社にサーバー無償提供
サン・マイクロシステムズ(ダン・ミラー社長)は、独立系ソフトウェアベンダー/ハードウェアベンダー(ISV/IHV)を対象に、開発支援プログラム「Solaris 10 Moves Ahead」を実施する。期間は05年10月1日から12月31日まで。
がんばればSolaris10の普及もなんとかいけるんじゃないかなぁ…
といっても、全WindowsサーバーをリプレースとかLinuxをとかいうんじゃなくて
それらに混りつつサーバー分野で固定客を掴んでいけるんじゃないかなと。
今はサーバーだけども、例えばLinuxは海外ではオフィスユースとしても少しずつ普及していて
Solarisもそのあたりも意識した作りになってる。
Windowsはいつも通りに、他のOSとの親和性はあまり考えてなくて(その必要もないし)、他のOSが頑張って親和性を築いているのだけれど、常にその辺の努力を怠らなければLinuxやSolarisの利用率確保に繋がっていくんじゃないかなと思う。で、WindowsだけじゃなくてLinuxとSolaris間の親和性も高まっていけば直良い。例えばLinuxとSolarisのNFSでのファイル共有はいまいち相性がよくなくてパフォーマンスが出ない。どっちがクライアントでも同じ。
今はハイパフォーマンスなサーバーやスパコンに関していえば、Linuxの独壇場になっていて中々入り込む余地がないけれども、細かなチューニング(kernelソースいじくるレベル)を必要とせず、ソフトを入れて、そのソフトに必要な設定を済ませるだけで良いという環境であればSolarisの方が一貫した環境を構築できる点を考えると良いのではないかと思われ。ただ、その簡易的なサーバー分野だとWindowsが強いので、構築の平易さとか安全性とか管理コストの低減とかをアピールできれば良いと思う。
状況に応じて細かなソフトの構成やチューニングを必要とする環境だとLinuxと。一応*BSDを度外視しているわけじゃなくて、NetBSDは組み込み系で元気だし、FreeBSDは相変わらずファンは多い。ただサーバー市場とかデスクトップ市場での地位は低いというだけで、物が悪いとは言ってません。OpenBSDはよくわかりません、ごめんなさい。
まあまず問題なのが、最近のSunは安物サーバーばかり作っていて折角のSolaris10の活躍の場を限定してるのが問題になるんじゃないかなと。折角のオープンソース化もあまり活きてないような気がする。対応アーキテクチャが増えるとか、個々のアーキテクチャへの最適化を進めるとかいうのも今のところ目立った動きがない。
Solaris10自体には面白い要素は沢山あるし、現状でのポテンシャルも低くはないし、場合によっては今後伸びていけるOSだとは思うのだけれども、現状での競争相手が強すぎる。スタートが少し遅かったのが悔まれるのだが、Sunの今後の努力次第では状況はいくらでも改善していけると思われ。例えば企業相手だけじゃなくて、個人に対しても売り込みを怠らずに、存在をアピールしていかないといけないと思う。サーバー市場はまだ流動的な要素が残っているので、Linux共々今後がんばっていただきたい。