今ヨーロッパで騒がれてるソフトウェア特許にしてもそうですけど、「権利を守る(利益 尊厳等々を守る)」という名目で一部の人間のみが得してしまう可能性のある法律ってのはダメです。
人権擁護法 言葉の響きはいいですね。人権を守るための法律ができるというのは素晴しい事だと思います。ただですよ、いわゆる被差別者…差別にもいろいろありますけども障害者であってあたり在日外国人であったり性別によって差別されたり出身地だったり何だり色々なわけですが、"人権を擁護"するのは一向に構いせん。それで立場が平等になるというなら大歓迎なんですが、この法律はそうはならない可能性を多く含んでいるように思われます。平等は歓迎ですが「被差別者を守る」という大義名分の下に、一部の人間の権力を強めてしまうのは問題です。これは新たな差別を生む原因…単に言葉や社会的地位というだけでなく圧政という形での差別が起る可能性があるわけです。
被差別者を名乗る人にとって都合の悪い事は、「差別」として弾圧されると。それが本当に差別と呼べるものであるかは全て委員会の匙加減。問題ありまくりでしょ。利権も絡めば、怨恨も絡みますし、何より問題なのがこういった法案のせいで「本当に差別で困っている人達」を「手前勝手な連中」の中に埋もれさせてしまう可能性があるという事です。
人権を守るのは賛成です。ですが、自分の権利を踏み躙る可能性のある法案に賛成する理由はどこにもないわけです。私にも人権がありますから「人権を守る」のであれば私の権利も守っていただきたい。私だけじゃなく日本国民全員に人権がありますから、その「人権を尊守する擁護する」というのであれば、法案の中身も人権擁護委員会も「平等で中立であるべき」です。何かに偏っていては平等でも中立でもなく、その偏った部分に属する人達のみが守られ他は虐げられる可能性だって十二分にあります。こんな法律は人権擁護にはならんとです。
この人権擁護法案では新しく権力を持った機関を作るという事で、その人選が被差別者や障害者の方々を優先するという事ですが、なぜ「健常者」や「差別を受けているわけではない人」を選ばないのか…つまりこの機関は誤解を覚悟で言えば「イジめられっ子達が強すぎる権力を行使して復讐をする機関」になってしまう可能性だってあるわけです。イジめられっ子というのは、ちょっとした行為にも過敏に反応したりするので怖いですね。私が言いたいのは「そういう人間のみ(あるいは大多数)」で構成された機関なんてのは団体としての「意思」が偏り、公正で正当な判断が出来ないでしょうという事。つまり何でもかんでも差別だ差別だと騒ぎたてて、その強すぎる権力を行使しまくるという事もあると。いわゆる普通の人 差別する事される事に何のトラウマもない人を平等に含めない事が、この機関の方向性を狂わせると思います。
そもそも差別って何ですかね。正当な批判と不当な批判の線引きってどうするんでしょうかね。人間なんてどいつもこいつも御都合主義で動いてるようなもんで、正当な内容で批判されても批判された側が気に食わなければ、その内容を「不当だ 差別だ」なんて言って聞きもしない事だって多々あるわけですよ。聞きもしないだけ、つまりそいつが人の忠告や注意を聞かないで強情張ってダメになっていくくらいなら何の問題もないんですが、例えば叱られたり論争の果てに論破されたりという場合に口じゃ歯が立たないから人権擁護法に頼って法的な制裁を加えて仕返してやろうなんていう、イジめられっ子特有の陰湿な仕返し風な事もできちゃうわけですよ。靴隠すとか椅子に画鋲を置く感覚で、法的な制裁が加えられると。まあこの例えば子供っぽい内容ですが、大人の世界だって当て嵌るでしょうよ。気に食わない事を言ってくる奴を人権擁護法で罰してやると。人権擁護委員会の人選から考えて、被差別者や障害者が多いという事で彼等も差別を受けた経験があるでしょうから上手い事 情に訴えるように言えば動かせるんじゃないでしょうかね。何せ彼らは中立な立場じゃないでしょうから…だって彼等は差別を受ける側つまり被害者なわけです。被害者の会みたいなもんですよ。一度嫌な目にあうと人は程度の違いはあれども、その事柄に関して過敏になりますから、実際にその機関が活動を始めるとかなり怖い世の中になるんじゃないかなと思います。
この法案が可決され実際に稼働するようになるとどういった事になるかという予測を立ててみると、現状の差別者と被差別者の立場が入れ替わる事になるでしょう。無論現状のような言葉や社会的地位による差別も含めて、この法案によって「法的な攻撃」も追加された上で、差別を受ける事になります。それに加えて口の上手い奴が特に得をするといった事もあるでしょうねぇ…。
差別の基準が、委員会の匙加減一つになる可能性が高いという事で、それ以外の人の言論の自由も奪われるでしょう。何せこの委員会は特別扱いで令状無しに家宅捜索もできれば、出頭命令も出せますし、それに反抗しようとすれば罰則も課す事ができるというスーパー委員会ですから抵抗しようもなく成すがままにされるしかないわけです。つまりこの委員会と揉め事を起さない最善策は何も言わない事です。あるいは当たり障りのない事しか言わない。他人に対して反対も賛成もせず、自分の主義主張は行なわないといった事でもしない限り何らかの形で差別ととられる可能性がありますから、言論の自由なんて無いようなもんです。当然ながらそういったものをウリにするものは衰退します。マスコミ マスメディアもそうですし雑誌にしても漫画やアニメもそうです。批評家なんていう人種は日本から絶滅するんじゃないでしょうかね 彼等はべつに居なくてもいいですが。言論の自由といっても言っていい事と悪い事があるのはあたりまえとして、この法案が可決され委員会が発足されたとしたら「言うべき事も言えない」可能性だって出てくるわけです。その言うべき事は聞く側にとって都合の悪い事である場合もありますから、気に食わないから差別だなんて曰われた日には最悪ですよ。
これも差別になるんでしょうが、事ある毎に何に対しても差別だ差別だと騒ぐ人間に限ってロクな奴はいないです。被差別者たりうる可能性のある人でも差別をもろともしない人だっているわけですよ。何らかの秀でた能力があるとか、没頭できる何かがあるとかね。
最低なのは、被害者意識 被害妄想等々のコンプレックスの塊な自意識過剰な奴とか、対した善意もなく偽善を貫き通すだけの根性もない半端偽善者とか、単に自分の我儘を通したいだけのやつとか。そんな奴らが必要以上の権力持ったとしたらどうですか?今以上にヒドい世の中になるでしょうよ。そうなったら私は「日本」と書いて「こえだめ」と読むようにします。
この法律は、性善説的すぎてダメです。委員会にかかわる人が皆 平等で中立で善意に溢れる人であれば問題ないんですが、そんな都合の良いもんじゃないでしょうよまったく…。そもそも人選が偏ってる段階で差別じゃないんですかね?